この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
知り合いの男性から借金について執拗に請求を受けており、非常に困っているという方から相談を受けました。相談者の方は、以前破産のため弁護士を入れていたのですが、男性が破産するなら詐欺で告訴する、実家に押し掛ける、職場に行く、破産しても免責させないなどの脅しのメールを多数送り付けられ、依頼した弁護士も相当手を焼いたようで辞任されている状況でした。そこで、速やかに破産申立てを行い、解決することにしました。男性からは相当な反発が予測されました。
解決への流れ
受任通知を送付すると、案の状、その男性から依頼者の方や当職に嫌がらせのメールが多数ありましたが、基本的に無視し、破産申立てを行いました。そうすると、その男性が管財人に免責不許可事由とするよう意見を出してきたので、当方より丁寧に反論を行いました。そして、裁判所が免責許可の決定を出すと、今度は抗告して異議を出して来ましたが、高等裁判所では免責相当との判断が維持されました。その後、男性からはメール等の嫌がらせは一切なく、依頼者はようやく安堵されました。
破産するうえで、執拗に返済を求める個人債権者がいる場合、反撥が激しいのですが、裁判所の判断が出れば、諦めざるを得なくなり、いずれ嫌がらせ等もなくなります。依頼者の方にもいずれ連絡は無くなるので、一切無視するようアドバイスさせて頂いた次第です。