この事例の依頼主
男性
相談前の状況
先代のころから低いままになっている地代を何とか増額したいという相談です。現状の地代額となってから長い期間が経過して地代は低すぎる状態であるということを資料を示して説明しても,相手方は増額自体を拒否して交渉がまとまらないため,調停,裁判を起こすことになりました。
解決への流れ
調停を起こしても話し合いがまとまらないため,やむなく裁判を起こしました。裁判でも相手方は主張を譲りませんでした。客観的な証拠が必要となるため費用をかけて裁判所で不動産鑑定を実施し,その鑑定結果を踏まえて適正な額の地代に変更する和解を成立させることができました。借地の面積も現状は古い契約書とはだいぶ変わっていましたので,この機会に正しい内容の面積を確認して新たに契約をすることができました。
地代の増額はなかなか話し合いでは解決が難しく,裁判をせざるを得ないケースも多いです。その場合,客観的な証拠を提出するために不動産鑑定を行うとなると費用がかかり,裁判までするべきかどうか悩むことがあります。このため増額請求を行うときは,裁判まで起こして経済的に見合うかどうかを見極めることが大切です。過去の事件の経験や情報の蓄積をふまえて打合せさせていただき,裁判まで起こすことになりましたが,結果ご希望に沿った解決を図ることができました。