この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
被相続人と同居して，介護などをしていた相続人が，遺産分割協議のなかで，居住していた相続不動産の売却を強く求められた。
解決への流れ
遺産分割協議が調わないため，遺産分割調停を申し立てた。依頼者は，被相続人が，第三者による介護を拒否するので，かなり介護に苦労していた一方で，相手方からは，当該不動産に居住していたことで，特別受益の主張も受けるなどした。ただ，専門職と同程度の介護をしていたことなどが評価され，通常よりも低い金額の代償金を支払う形で，こちらが相続不動産を取得する遺産分割調停が成立した。
相続不動産に，今後も住みたいというご相談はよくあります。ただ，その価値をめぐっても争いになることもあって，なかなかご本人では解決できないことも少なくありません。まずは弁護士に助言をもらいながら，法律関係を整理していくだけでも，解決に繋がることはあると思いますね。